トップ 8 使いやすい SMB 会計ソフトウェア(2025 年版)
会計ソフトウェアの選定に一週間も費やす必要はありません。多くの中小企業にとって、導入が簡単で、基本機能が完璧に動作し、コストが抑えられるツールを見つけることが目標です。そこで、実際に中小企業が使いやすいと評価している 8 つの選択肢を、シンプルで平易な英語でまとめました。
以下では、各プラットフォームの得意分野、2025 年 8 月 20 日時点の価格、そして導入前に知っておきたい小さな注意点を紹介します。
選定基準
私たちは「時間を尊重し、実務的な課題を解決できる」プラットフォームに注目しました。選定基準は以下の 4 つのポイントです。
- 高速オンボーディング: 直感的な UI、妥当なデフォルト設定、スムーズなセットアップフローで、すぐに使い始められること。
- コア機能: 請求書作成、銀行フィードと調整、基本的な財務レポートなど、必須機能がしっかり備わっていること。
- 価格の透明性: 公開価格または公式声明があり、営業電話なしで支払額が把握できること。
- スケーラビリティ: ソロ事業から小規模チームへ成長しても、アドオンや上位プランで拡張できること。
1) Beancount.io — 開発者・チーム向け、スクリプト可能で監査可能な帳簿が作れるベストツール
概要:
Beancount.io は、プレーンテキスト会計プラットフォームで、テキストベースの取引データから包括的な財務レポートやダッシュボードを生成します。コード化された財務(finance‑as‑code)アプローチで、正確さ・自動化・データ所有権を徹底しています。有料プランでは AI 搭載インサイトや高度なワークフローが利用可能です。
- SMB が好む理由: プレーンテキストと Git などのバージョン管理を組み合わせることで、完全な監査証跡が確保でき、コードレビュー感覚で財務変更を確認できます。エンジニア中心のワークフローにシームレスに統合でき、ロックインがない点も大きな魅力です。
- 価格: 個人・オープンソースプロジェクト向けに 無料 ティアが用意されています。有料プランで高度な自動化やチーム機能が利用可能です。詳細は公式サイトをご確認ください。
- 留意点: ファイル操作や Git などのバージョン管理に慣れているチーム、または財務プロセスをプログラム的に制御したい企業に最 適です。
2) QuickBooks Online — 会計士との互換性が最も高いベストツール
概要:
QuickBooks Online は業界標準で、会計士や CPA がすでに慣れ親しんでいるプラットフォームです。豊富な機能と、最も広範な統合エコシステムを誇ります。
- SMB が好む理由: 包括的なレポート機能、上位プランでの在庫管理、そしてサードパーティアプリとの連携が豊富なため、ほぼすべてのツールと接続可能です。会計士が QuickBooks に精通している点も大きな利点です。
- 定価: Simple Start 65/月、Plus 235/月。Intuit は初回 3 ヶ月間 50% オフのプロモーションを頻繁に実施しています。(QuickBooks Pricing)
- 留意点: 機能が多すぎて重く感じることがあります。また、価格は年々上昇傾向にあります。(Woodard Report on price increases)
3) Xero — クリーンな UI と全プランで無制限ユーザーが利用できるベストツール
概要:
Xero は、洗練された UI、強力な銀行フィード、豊富なアプリマーケットプレイスで知られる QuickBooks の代替プラットフォームです。全プランでユーザー数無制限という点が特徴です。
- SMB が好む理由: 直感的なワークフローにより、日々の調整作業がスムーズに行えます。キャッシュフローの可視化も優れており、拡張性の高いアプリエコシステムがバックアップしています。
- 米国価格: Early 47/月、Established $80/月。2025 年 10 月 1 日から価格改定が実施されます。(Xero Pricing)
- 留意点: Early プランは請求書・請求書の件数に上限があり、給与計算や走行距離管理は別途有料オプションです。
4) FreshBooks — サービス業向け、請求書と時間管理に特化したベストツール
概要:
FreshBooks は、サービス業のコアニーズである請求書作成、時間追跡、クライアントポータルを洗練されたウェブ・モバイルアプリで提供します。
- SMB が好む理由: 請求書作成体験が快適で、支払い回収がスピーディになります。Premium プランではプロジェクトごとの利益率分析が可能で、顧客別・案件別の価値が一目で分かります。
- 定価: Lite 38/月、Premium 11/ユーザー/月、Advanced Payments 40 + $6/従業員/月 から。プロモーションで初期価格が下がることがあります。(FreshBooks Pricing)
- 留意点: 下位プランではクライアント数・ユーザー数に制限があり、ビジネスが拡大するとコストが上昇します。
5) Zoho Books — Zoho エコシステム利用者向け、コストパフォーマンス抜群の自動化ツール
概要:
Zoho Books は機能が豊富で自動化に優れた会計プラットフォームです。Zoho の他アプリと深く連携できるため、既に Zoho 製品を利用している企業に最適です。
- SMB が好む理由: ワークフロールールで定型会計作業を自動化でき、ミッドティアでも在庫管理が利用可能です。コストパフォーマンスが高く、予算に優しい点が魅力です。
- 米国月額価格: 無料プラン(利用条件あり)あり。Standard 50、Premium 150、Ultimate 3/ユーザー/月。(Zoho Books Pricing)
- 留意点: QuickBooks に比べて会計士の認知度が低い場合があります。また、各プランで請求書・経費件数に上限があります。
6) Wave — 無料スタートプランが充実したベストオプション(有料 Pro で拡張)
概要:
Wave は、創業間もない企業、フリーランサー、ソロプレナー向けに、初期投資なしで会計を始められるプラットフォームです。
- SMB が好む理由: 無料で無制限の請求書作成とシンプルな簿記が可能です。Pro プランにアップグレードすると、銀行自動化や優先サポートが利用できます。
- 価格: Starter 19/月(年額 0.60、Pro ユーザーは最初の 10 件が割引対象です。(Wave Pricing)
- 留意点: 高度な機能や統合は QuickBooks や Xero に比べて限定的です。自動銀行インポートやプレミアムサポートは Pro プランのみです。
7) ZipBooks — 無料プランが本格的に使える軽量代替ツール
概要:
ZipBooks は、サイドビジネスやコンサルタント、小規模チーム向けに設計された、シンプルで使いやすい会計ツールです。
- SMB が好む理由: 画面がすっきりしており、請求書作成が簡単です。無料プランでも複数 銀行口座への接続や一定水準のレポート機能が利用できます。
- 価格: Starter 無料、Smarter 35/月。会計士向けプランもあり。(ZipBooks Pricing)
- 留意点: 「ビッグスリー」(QuickBooks、Xero、FreshBooks)に比べてサードパーティ連携が少ない点がデメリットです。
8) Patriot Accounting — 米国給与機能がオプションで付く、予算重視のベスト選択肢
概要:
Patriot はシンプルな UI、米国内のカスタマーサポート、給与機能が統合されたパッケージを提供し、複雑さを排除したい企業に適しています。
- SMB が好む理由: 価格が明瞭で、請求書作成や銀行取引のインポートが直感的に行えます。
- 価格: Accounting Basic 30/月。給与は基本サービス 4/従業員、フルサービス 5/従業員 から。プロモーションが頻繁に実施されています。(Patriot Software Pricing)
- 留意点: QuickBooks や Xero のような高度機能や広範な統合ライブラリはありませんが、基本的な会計処理は十分にカバーしています。
クイック「一目で分かる」比較(価格は月額リスト価格、特記事項除く)
- Beancount.io: 無料ティアあり;有料で自動化機能が利用可能。開発者向き。
- QuickBooks Online: 235。普及率・機能豊富さが最大の強み。
- Xero: 47 / $80(2025 年 10 月 1 日に価格改定)。クリーン UI、ユーザー無制限。
- FreshBooks: 38 / $65。請求書・プロジェクト管理に強い。
- Zoho Books: 無料–$275。自動化コストパフォーマンス抜群、Zoho ユーザーに最適。
- Wave: Starter 19/月または $190/年。創業直後に最適。
- ZipBooks: 無料–$35。シンプルでフレンドリー。
- Patriot: